column コラム

コミュニケーション
上司と部下

コミュニケーションにおいて「脚下照顧」を心がけよう

禅宗のお寺に行くと、玄関や手洗いなどに「脚下照顧」や「看却下」と書かれた板がぶら下がっているそう。
「脚下照顧」とは「他人をとやかく言う前に、まずは自分の足元を照らしてみてご覧なさい」という意味です。

この考えはコミュニケーションにおいてとても重要な部分。
しかし、案外気にかけている人の方が少ないのではないでしょうか。

今回はこの「脚下照顧」という言葉を中心に、コミュニケーションに必要なマインドのお話をしていきますね。

しかし、このマインドだけでコミュニケーションがうまくいくかと聞かれれば、そうではありません。
重要なスキル、マインドの一つを覚えたからといって、奥深いコミュニケーションのすべてがうまくいくわけではないのです。
その他諸々のスキルやマインドを自分のものにして初めて、円滑なコミュニケーションの一歩となります。

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「脚下照顧」とは?

「脚下照顧」とは「他人をとやかく言う前に、まずは自分の足元を照らしてみてご覧なさい」と最初に述べた通りの意味です。

いわゆる自戒、戒めの言葉ですね。
では、なぜ「脚下照顧」という考えがコミュニケーションに必要なのでしょう?

それは自分が通ってきた道であり、自分も通る道であるからです。

子どもに向かって「なんでこれくらいできないの?」と怒ってしまった経験はありませんか?
直接怒らなくても、心の中で思ったことは?

たとえば、欲しいおもちゃを買ってもらえなくて愚図る子どもとか、親の言うことを聞かずに走り回る子どもだったり…
その子に向かって「買ってもらえないものは買ってもらえないんだから、諦めればいいのに」
「親の言うことをなぜ聞かないんだろう」など、もやもやとした気持ちを抱いたことは?

子どもでなくても、薬局から出てくるお年寄りにこう思ったことはありませんか?
「あんなに薬ばかりもらってどうすんだよ」なんて鼻で笑ったような経験は…えっ、なかった?
失礼しました。私だけだったのですね、そんなことを思っていたのは…
まだまだ、私が青い頃のお話です。

さて、ところが。
ある日、薬局から出てふとガラスを見てみると、そこに映っている私は湿布やら飲み薬やらがたくさん入った大袋を抱えていました。
そう、かつて若かりし私が内心で笑った老人と同じような立場へと、いつのまにか私自身がなっていたわけです。

自分の過去、未来へ目を向けると

「子供叱るな来た道じゃ、年寄り笑うな行く道じゃ」

作者不明のこの言葉。

まさにこの通りではないでしょうか?
「自分もお菓子が買ってもらえなくて泣いていたものな」
「自分も年をとったら、あんなふうにたくさんの薬をもらうようになるかもな」など、広い目線を持つことができれば、もっとなにごとにも寛容になれる…そうは思いませんか?

今、自分が笑っている対象やキツい言葉で叱責している立場に、自分が将来的にならないとは限りません。また、過去を振り返ったとき自分がその立場だったことを思い出すかも。
そうなったときに自分の首を絞めないためにも「子供叱るな来た道じゃ、年寄り笑うな行く道じゃ」「脚下照顧」といった言葉は大事にしておきたいものです。

「脚下照顧」コミュニケーションにどう活かす?

では、少し話を戻しまして。

コミュニケーションにおいて「脚下照顧」などのマインドをどう活かせばよいのでしょうか?
その方法はとてもシンプルです。

たとえば部下を叱責するまえに一度立ち止まって考えてみてください。

過去、自分も似たような失敗をしませんでしたか?

その時、上司に怒鳴られたりしませんでしたか?

自分を顧みると、案外似たような失敗や経験をしているものです。
「そういえば新人のころ似たような失敗をしたなぁ。あの時、上司から理不尽に怒鳴られて嫌な気分になったんだった」
などを思えば、目の前にいる部下に対してどう接すればよいかの指針になるでしょう。

当時、自分がされて嫌だったことを他人にも同じようにする方はそうそういませんから。

まとめ|コミュニケーションには「脚下照顧」の精神を

コミュニケーションにおいて自己を顧みる「脚下照顧」の気持ちが大事です。

自分の過去を思い出せば、自分が通った道を歩む人を、むやみやたらと責め立てるような姿勢は取りづらいもの。
未来に対して目を向けてみても同様のことがいえるでしょう。
過去や未来にまで視野を広げることでコミュニケーションの幅も広がります。

しかし、ただ「脚下照顧」だけ意識しておけばよいわけではありません。
コミュニケーションはとても複雑で、とても難しいのです。

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